今回は、美しいお姫様の生き残り奮闘物語を紹介します。
ある日、お姫様になってしまった件について
「ある日、お姫様になってしまった件について」
原作/Plutus、漫画/Spoon
この作品の主人公は、お姫様。名前はアタナシア。
産まれたばかりの赤ちゃんです。
アタナシアは前世の記憶を持っていました。
そして、アタナシアという名前の、悲運のお姫様が登場する物語を知っていました。
アタナシアは物語の主人公ではありません。
物語の主人公は、アタナシアと同い年で母違いの妹ジェニット。
「かわいらしいお姫様」という物語は、ジェニットが
冷酷な皇帝と呼ばれた父の心を溶かし、愛され、皇太子となり、
恋人であるアルフィアス公子と幸せになる―――物語なのです。
アタナシアは父である皇帝と踊り子との間に産まれた姫でした。
母がすぐに亡くなり、父からは全く愛情を得られず、
愛情に飢えた姫は努力し続けますが、何をしても認められません。
14歳のときに現れた、明るく可愛らしいジェニットに
父からの愛情を独占されても、ジェニットを気遣う、優しいお姫様でした。
しかし、濡れ衣を着せられ、怒り狂った皇帝に殺されてしまいます。
アタナシアは18歳で命を落としてしまうのです。
なんて可哀想なアタナシア・・・
この世界が、物語の世界だとしても、絶対にそんな結末にはなりたくない。
アタナシアは、皇帝には絶対に近づかない!
後宮に閉じ込められている間に、金目の物を蓄えて、
いつかこんなところから逃げ出してやる!!
という決意をするのです。
こちらは、WEB版ピッコマへのリンクです⬇
細部まで美しいカラーの世界
この作品、縦読みのカラー漫画です。
しかも、細部まで本当に細かい装飾が描かれていて、本当にキレイ。
アタナシアのブルーの宝石眼は、キラキラでスゴイです!!
ドレスや皇帝の正装の細部まで、美しいです。
登場人物たちも、とてもキレイ。
アタナシアはもちろん、皇帝クロード、ジェニット、アルフィアス公子、魔法使い
全員、美しいです。
登場人物たちは、それぞれに事情や悩みを抱えています。
アタナシアの父である皇帝クロードも。
登場人物たちはアタナシアとどのように関わっていくのか・・・。
アタナシアは、運命に逆らうことができるのか?
アタナシアは、はじめは赤ちゃん。
自分では何もできませんが、メイドたちの話す内容は分かります。
彼女たちから情報を得ながら、後宮を出る計画を考えます。
もう少し大きくなったら、後宮にあるお金になりそうな装飾品を集めて、
逃走資金とする目標です。
子供ですから、思い通りにならないことも、多々あります。
絶対に会いたくなかった人にも出会いますし、ジェニットも登場します。
楽しいこともありますが、恐怖に怯える日も、涙を流す日もあります。
アタナシアはこの世界で、困難に立ち向かい、成長していきます。
父クロードに殺される、という未来を変え、
生き抜くことが出来るのか。
美しく、悲しい、でも希望へと進むアタナシアの世界を、
ぜひ、読んでみてください。
「ある日、お姫様になってしまった件について」は完結作品です。
ピッコマアプリで、読むことができます。
今後変更があるかもしれませんが、2023年3月時点では、
全125話中、第124話までが[待てば¥0]で読めます。
コインが必要なのは、最終話だけです!!
コミックスもフルカラーで、1〜7巻が発売中です(2023年3月現在)。
とてもおもしろい作品です。
ぜひ、読んでみてください。
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