「今度は絶対に邪魔しませんっ!」
「今度は絶対に邪魔しませんっ!」
(原作/空谷玲奈、作画/はるかわ陽)
この作品の主人公は元悪役令嬢 ヴィオレット。
ヴァーハン公爵家の令嬢です。
誇り高く美しいヴィオレットですが、両親からの愛を得られませんでした。
家族からの愛も、慕っていたクローディア王子も、自分から奪った、異母妹メアリージュン。
ヴィオレットは、メアリージュンへの嫉妬心から自らの人生を狂わせます。
メアリージュンを殺害しようとした罪で投獄されたヴィオレットは、獄中で寂しく亡くなります。
しかし・・・
目を覚ましたヴィオレットは、時間が過去に巻き戻っていることに気づきます。
獄中で死んだはずなのに・・・
時間の巻戻りは現実だと、運命を受け入れたヴィオレット。
今生こそは、クローディア王子とメアリージュンの仲を絶対に邪魔せず、自分は修道女になるのだ、と心に決めるのです。
運命を変えようと奮闘するヴィオレット
一年前まで時間が巻き戻ったヴィオレットは、異母妹メアリージュンを虐めることを止めます。
貴族社会のことや、楽器の演奏など、メアリージュンに教えてあげています。
それまで執着していたクローディア王子とも関わらないように努めます。
毎日、生徒会室に押しかけていたのを止め、
メアリージュンとクローディアの仲を邪魔しないようにしますが・・・
ヴィオレットの思ったとおりには行きません。
何故か2人が恋愛関係にならなのです。
前回は、出会ってすぐにお互い惹かれ合っていたというのに、いったい、どうして?
それは、ヴィオレットがメアリージュンを虐めていないから。
クローディアがメアリージュンと関わることもなくなっていたのです。
そればかりか、前回はヴィオレットのことを煩わしく思い邪険にしていたクローディアが、
自分に全く会いに来なくなったヴィオレットに、関心を持ち始めたのです。
明らかにヴィオレットに好意を抱いている様子・・・(ヴィオレットは気付いていません)。
ヴィオレットの目標は達成されるのでしょうか。
ヴィオレットを取り巻く登場人物たち
ヴィオレットの両親は不仲でした。
ヴィオレットの母は、父ヴァーハン侯爵を愛していましたが、父は外に愛人がいて、別邸に暮らしていました。母の父に対する愛情は歪んだ形でヴィオレットに向けられます。
その母が亡くなり、父は愛人を妻とし公爵家へ戻ってきます。異母妹メアリージュンと共に。
父のヴィオレットに冷たく、メアリージュンばかり可愛がります。
自分のしてきたことは棚に上げて、ヴィオレットに「家族を大事にしろ」などという父親には
本当に腹が立ちます!!
異母妹メアリージュンは、庶民的で可愛らしく、誰からも好かれます。
父と、亡くなったヴィオレットの母のことは何も知らない様子で、
無邪気にヴィオレットに懐いています。
公爵家の中でヴィオレットの味方となってくれるのは、侍女のマリン。
マリンはヴィオレットが子供の頃から、彼女の苦悩する姿を見てきました。
ヴィオレットには本当に幸せになってほしいと願っています。
クローディア王子は学園で生徒会長を務めています。
毎日生徒会室に押しかけてきていたヴィオレットにはうんざりしていました。
ですが、これまでと違うヴィオレットの行動に、自分の軽率な行動を顧みます。
ヴィオレットから誘いを断られたり、会えないことに寂しさを感じ始めます。
メアリージュンではなく、ヴィオレットに好意を抱き始めるのです。
いったいどうなるのか・・・!?
そして、ヴィオレットの幼馴染ユラン・クグルス。父親は宰相として国と王を支えています。
実はクローディア王子の異母弟です。王位継承権もあるようです。
ユランはヴィオレットの家の事情を知る唯一の友人で、
ヴィオレットはユランのことを信頼しています。
ユランは密かにヴィオレットに恋心を抱いているのですが・・・ヴィオレットは全く気付いていません。
ヴィオレットに冷たいクローディアには内心怒っています。
ユランは一学年下ですが、優しくて勉強もできてとても格好いいです。
私は、ユランが告白して、ヴィオレットと恋仲にならないかな、と期待しています。
絶対そのほうが幸せになれますよ!
ヴィオレットの運命は、どう変わっていくのか
時間が巻き戻る前とは、全く違う展開になってしまったヴィオレット。
結末もどう変わるのか分からなくなってきました。
時折、過去に起こったことを思い出し、メアリージュンへの憎しみが湧き上がることも・・・
そんな揺れる気持ちを抑えきれるのでしょうか。
目標は、メアリージュンとクローディア王子を結婚させ、自分は修道女になることですが・・・
今回の人生では、極刑を言い渡されること無く、望み通り修道女になれるのか。
今後の展開が楽しみです。ユランとくっついてほしいです。
「今度は絶対に邪魔しませんっ」は、ピッコマアプリなどで読めます。
単行本は、2022年7月現在、4巻まで発売中です。
絶対に面白いので、ぜひ、読んでみてください。
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