今回は、幼い兄弟の領地経営ファンタジー作品を紹介します。
目次
『白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます@COMIC』
『白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます@COMIC』
(原作/やしろ、キャラクター原案/keepout、漫画/よこわけ)
タイトルを見た時、「白豚貴族」ってなんだろう、と思いました。
第1話を読むと・・・
主人公の鳳蝶(あげは)が、鏡に写った自分の姿を見て
「今日も見事な白豚ですね」とほっぺをつねるシーンがありました。
鳳蝶は五歳にしては、ぽっちゃりした体型。お腹も大きいです。
「白豚貴族」とは、「ぽっちゃりした貴族」ってことだな、と。
主人公の菊乃井鳳蝶(きくのい あげは)は、
麒凰帝国(きおうていこく)の菊乃井伯爵家の長男、五歳です。
鳳蝶には前世の記憶があります。
流行り病にかかり生死の境を彷徨ったとき、前世の記憶が生えてきました。
”生えてきた”という表現、いいですね^_^ スキルも、”生えて”きます。
前世では日本人。
趣味が料理に裁縫、DIY、ミュージカル鑑賞というオトメンだったようです。
前世の記憶が生える前の鳳蝶は、わがまま放題でとても手のかかるお子様でした。
ですが、前世を思い出し、このままではいけないと心を入れ替えて、生活していくことに。
不幸な境遇、腹違いの弟
鳳蝶の両親は不仲で、2人とも鳳蝶とは一緒に住んでいません。
菊乃井家の使用人たちが鳳蝶の面倒を見ていました。
きっと寂しさのせいで、わがまま放題に育ったのでしょうね・・・。
あるとき、父親の愛人が亡くなり、腹違いの弟レグルスが屋敷にやってくることになりました。
鳳蝶はこの日、階段から転げ落ちます。
このとき、鳳蝶は将来、成長したレグルスに爵位継承権を巡り殺されてしまう、
という未来を見てしまったのです。
そして、その未来を受け入れることを決めました。
幼い弟を立派な領主に育てると決意するのです。
幼いレグルスくん、ふわふわでとっても可愛らしいんです。
鳳蝶が可愛がるのもわかります。
放っては置けなかったんですね。
涙が出ました。
レグルスくんも優しい鳳蝶に懐いています。
鳳蝶は、自らが学んだことをレグルスくんに教育しながら、育てていくことになります。
エルフの家庭教師と女神さま
この世界は、「鳳蝶」みたいに漢字も使われていますが、弟は「レグルス」。
町並みは西洋風で、色々混ざった世界です。
魔法もあって、精霊がいたり、神様もいます。
そんな世界や、魔法のことを鳳蝶に教えてくれる家庭教師の先生がいます。
ロマノフ先生です。
ロマノフ先生は、エルフで、とても長く生きている様子。
鳳蝶のことをとても可愛がってくれています。
優しくて、楽しくて、物知りで、面白がってからかってきたりするお茶目な一面もあります。
鳳蝶のステータスを見て大笑いしたり・・・(不思議と嫌な感じじゃないんですよ)。
ロマノフ先生は、鳳蝶が頼れる、数少ない大人です。
きっとこの先も、いい方向に導いてくれるだろうな、と思います。
イケメンです。
そして実は、とてもすごい人みたいです。
「百華公主(ひゃっかこうしゅ)」
鳳蝶の前に、女神が現れます!
大地の豊穣を司る癒やしと恵みの女神です。
鳳蝶が庭園で、前の世界で作られたシューベルトの「野ばら」を歌っていると、
その歌に感動して姿を見せるのです。
鳳蝶の歌を気に入り、他にも前の世界にあったものに興味を持ってくれます。
それが、これからの鳳蝶に色々と助けになっていきます。
幼い兄弟たち、幸せになってほしい
鳳蝶の両親は、とても好きになれるような人たちではありません。
何も悪くない鳳蝶を、自分たちの都合で嫌い、見放しているのです。
もしかして、ほんのちょっとでも・・・
と期待を持っていた鳳蝶を絶望させる態度に怒りを覚えます。
幼い兄弟は、まだ5歳と3歳。
このままずっと仲良くしてほしい、悲しい未来がこなければいいのに・・・と願っています。
鳳蝶とレグルスの成長、上手くいっていない領地経営の改革・・・続きが楽しみです。
イラストがとてもキレイで面白い作品です。
『白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます@COMIC』 は、
「ピッコマ」、「LINEマンガ」で読むことができます。
コミックスは2022年3月現在、2巻まで発売されています。ぜひ読んでみてください。
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