今回は、魔王を倒す勇者として異世界に召喚された息子の、母の物語を紹介します。
「勇者の母ですが、魔王軍の幹部になりました。」
「勇者の母ですが、魔王軍の幹部になりました。」
原作/野山 歩、漫画/ツヅル
この作品の主人公は、異世界に召喚された勇者、ではなく、
勇者である息子・蓮と共に異世界に召喚されてしまった、母・ミホです。
ミホは、2年前に夫を事故でなくしてシングルマザーとなり、
息子・蓮と暮らしていました。
ある時、2人でキャンプをし、山を散策している途中で、
蓮が突然暗闇に引き込まれます。
ミホは蓮の腕を掴み、一緒に暗闇へと落ちてしまいます。
気がつけば、勇者召喚の儀式が行われた場所。
神官から、勇者の役割を聞いたミホは、
蓮にそんな危険なことはさせられないと猛抗議します。
ミホは危険人物として判断され、怪我を負わされた上、
魔物が住む森へと捨てられてしまいます。
母親が魔物に襲われて死んだと知れば、
蓮は勇者としての努めを果たすことになるでしょう。
ミホは、誠実な聖騎士に蓮を託すしかありませんでした。
魔物の住む森で、ミホにも運命の出会いが訪れます。
ガロンとの出会い
夜の森で、ぼんやりと蓮のことを考えていたミホの前に、魔物が現れます。
それがガロンです。
ガロンは、リザードマンです。
大きな体に、きれいな緑色の鱗、そして可愛い目。
「わー かっこいい 恐竜みたーい」
突然現れたガロンの姿に驚いたミホでしたが、こんな第一声が出ました。
「俺 かっこいい?」
ミホの言葉に、ガロンは嬉しそうに色々と話しかけてきます。
ミホが腹をすかせていると知ると、美味しい果物を分けてくれます。
そして、「今日から俺が飼ってやる」と、
軽々とミホを担ぎ上げ、ミホを狙う魔物たちを軽く蹴散らし、
じいちゃんの待つ家へと帰ります。
そして、じいちゃんとの出会い。
ガロンのじいちゃんは、超イケメンのダークエルフ・シヴァでした。
200年ほど生きているそうですが、かっこいい。
はじめはミホを飼うことを認めないシヴァでしたが、
ガロンの押しに負け、許します。
こうして、シヴァ、ガロンと
ガロンの非常食となったミホの、3人の生活が始まるのです。
ミホは蓮と無事に再会することが出来るのか?
シヴァたちの食事は、素材をそのまま食べるものでした。
物足りないミホは、卵を調理して2人に振る舞います。
卵焼きとゆで卵でしたが、2人はその美味しさに大喜び。
その後、2人はすぐに様々な材料を調達してきて、
ミホは食事当番になります。
ミホの料理、特に甘いお菓子が2人のお気に入り。
お菓子を食べている様子は、とても可愛いです。
ミホは、ガロンを息子のように可愛がるようになります。
蓮とガロンは同い年の13歳だったのです。
3人での暮らしは、穏やかで順調・・・とはいかず、
緊張の魔王様への謁見、
さらに恐ろしい事件に巻き込まれ、再び命の危機に!?
ミホは多くの試練を乗り越え、蓮と再開することは出来るのか?
わたし、はっちゃんにも、13歳の息子がいます。
この子が勇者に選ばれるようなものだな、と考えながら読みました。
魔王と戦わせるとか、そんなことは絶対にさせたくないですね。
この作品、ミホが魔物の国にいるので、
魔物たちが人間を襲うには、それなりの理由があることが分かります。
魔物だって、自分の子供が大事で、
仲間や子供が殺されたら怒りで攻撃してくるでしょう。
人間たちの行いに、悲しくなってしまう・・・。
人間側の勇者である蓮とは、敵同士となってしまう母・ミホ。
蓮も、親しくなった魔物たちも、守ってほしいと願いつつ、
続きを楽しみにしている作品です。
魔王様とシヴァが、超イケメンです!美しすぎる・・・。
「勇者の母ですが、魔王軍の幹部になりました。」は、
漫画アプリ「マンガBANG!」で最新話が更新中。
「LINEマンガ」、「ピッコマ」でも途中まで【待てば¥0】で読むことができます。
2023年5月現在で、コミックス第2巻まで発売中です。
原作ノベルは、「小説家になろう」で連載中⬇のようです。
続きが気になるので、こちらもチェックさせてもらっています。
タイトルによると、ミホは魔王軍の幹部になるようです。
どんな経緯で幹部になるのか、とても楽しみです。
ぜひ、読んでみて下さい。
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